ウォッシュタイプのチーズ
ウォッシュタイプのチーズの中でも、代表的な名称のチーズを
いくつか紹介していきたいと思います。
ウォッシュタイプのチーズは、チーズの熟成過程の中で塩水やお酒を
吹き付けたり、浸けたりしながら熟成させて作られています。
カビが生えることはないのですが、代わりにリネンス菌などの有用な
バクテリアが繁殖することによって熟成していきます。
「マンステール」
マンステールは、フランスとドイツの国境あたり、アルザス地方のあたりで
作られており、ドイツでは特に有名なウォッシュタイプのチーズなんです。
マンステールは、無殺菌の牛乳を使って農場で作られているものと低音殺菌処理
された牛乳を使って工場で作られているものに分かれています。
工場で作られているマンステールは、一年を通して安定した品質のものを
手に入れることができ、農場で作られているマンステールは、夏と秋に
限定されています。
マンステールは塩水で洗ってあり、表面の色は黄色がかっていてベタベタしてます。
匂いも強烈なので、慣れるまではちょっと大変かもしれませんが、食べてみると以外に
まろやかでおいしい味なんですよ。
同じアルザス地方の白ワインとあわせてぜひ一度試してみてくださいね。
「リヴァロ」
リヴァロはフランスのノルマンディ地方で作られているウォッシュタイプのチーズです。
リヴァロの特徴といえば、型崩れ防止の為に側面に巻かれている3本か5本の
葦のひもです。
最近では、葦のひもの代わりにオレンジ色の紙が使われていることもありますが、
この製法が伝統的に受け継がれています。
一年中手に入れることはできますが、秋から春にかけてが最も上質なリヴァロが
作られる時期なんですよ。
リヴァロは天然色素を混ぜた水や塩水で洗ってあり、強烈な匂いのわりにミルクの
やさしい味がしますよ。
熟成しすぎていないリヴァロのほうが食べやすいようです。
「ボン・レヴェック」
ボン・レヴェックもフランスのノルマンディ地方で作られているウォッシュタイプの
チーズです。
この地方の歴史的にも、最も古いチーズのうちのひとつで、牛乳で作られたチーズを
塩水で洗って作られています。
良く熟成された、しなやかな弾力のあるさわり心地のボン・レヴェックが食べごろだと
言われています。
ボン・レヴェックは、ウォッシュタイプのチーズの中でも匂いは控えめで、
ミルクの味わいも素晴らしいので入門用としてとってもオススメです。
「エポワス」
エポワスは、フランスのブルゴーニュ地方で作られているウォッシュタイプで、
最も有名だといわれているチーズです。
エポワスは牛乳を使って作られていて、特徴的なのは熟成中に塩水だけでなく
マールというブルゴーニュワインになったブドウの残りかすから造られたお酒も使って
洗っていることです。
エポワスはマールを使って洗うことにより、個性的で強烈な香りを持つようになります。
ミルキーでやさしい味と水気を多く含んだなめらかな食感で、チーズの王様などと
呼ばれていることも納得できます。
エポワスをおいしく食べて楽しむには、やっぱり同じブルゴーニュ地方で造られている
ブルゴーニュの赤ワインと一緒に合わせていただくのが良いのではないかと思います。
赤ワインと一緒に食べるとお互いのよさを引き立てあうので、すごく幸福なひと時を
味わえるのではないでしょうか。
もちろん、ボルドーやカリフォルニアの赤ワインでも合うこと間違いなしなので、
ぜひ赤ワインとともに試してみてくださいね。